薪作り初心者がキャンプ用の薪を作ることは時間・体力・手間がかかり難しそうに思いませんか。どのような道具が必要なのか、期間は何日かかるかなどわからないことがたくさんあると思います。
キャンプで使う薪はホームセンターなどで購入しているけど、薪代のコストを減らすために自作したいと考えて今回は薪作りしてみたよ!
また、薪を使っての焚き付けの作り方も一緒にご紹介していますので、キャンプ用の薪を作るであれば一緒に覚えておくと便利ですよ。
この記事ではキャンプ歴5年、薪作り初心者だったわが家の、初めて子供とキャンプ用の薪作り体験をした様子や薪を使った焚き付けの作り方もお伝えしていきます。これからキャンプ用の薪作りを始めてみたいと考えている方の参考にになればうれしいです。。
薪作り初心者が子供とキャンプ用薪を作った体験談
わが家はキャンプ歴5年、1年に5回ほど2歳と4歳の子供をつれてキャンプに行きますが、毎回ホームセンターで薪を買っていました。1束600円〜800円ほどの薪を針葉樹と広葉樹で1束ずつ購入していますが、キャンプの度に購入するのでコストがかかります。
ある時
ただ燃やして無くなるだけのものにお金をかけたくない!
と思い薪作りへ挑戦することにしました。それではわが家の体験した薪作りの流れや使った道具などをお伝えしていきますね。
1.薪作り初心者の木材調達の方法
初めに薪用の木材調達から始めます。わが家の場合、時々父が木を伐採する仕事を手伝うので、父に切った木をもらえないか相談してみました。すると父が「次の伐採で木をもらってくるよ」と言ってくれ、後日実家の空き地に2トントラック2台分のケヤキの木を無料でもらえました。
もらったケヤキの木は60cm幅の太い木から20cm幅の細い木まであり、長いものは3mの長さがあります。とても固く重いので大人が動かすのもやっとでした。
さっそく家族総出でケヤキの木を、チェーンソーを使い短く切っていきます。ここは大人だけの作業で、子供たちには父と一緒に待っていてもらいます。
2.薪作り初心者がケヤキの木を切断
今回は体力のある夫がケヤキの木を切ってくれることに。丸太を切るために使ったチェーンソーは、コードありとなっており、ホームセンターで売っているような一般的なサイズです。私は切るための丸太を次々と運ぶ手伝いをしました。
木はとても重く、運ぶのは力作業ですが、手作りの薪が出来上がるのが楽しみでした!
私たちが作業している間、子ども達は父とベンチでおやつを食べながら応援です。木屑が飛ぶので少し離れて見学していました。
もしケヤキの木で薪作りに挑戦してみる場合は、木が堅いのでチェンソーの刃をダイヤモンドなどの強い素材に交換して切ることをおすすめします。
切れ味が全く違うので、作業もスムーズに進むと思いますよ。チェーンソー用のオイルもすぐ切れてしまうので時々確認することが必要だと感じました。
3.薪作りは切った後乾燥が必要
チェーンソーで丸太を切ったあとは、斧で丸太を割っていき細かく分ける作業が必要です。木の繊維にそって斧で割っていくのですが、木が堅いので力仕事になります。
しかしケヤキの木はとても堅いので斧がはじかれる時があります。そこで活躍するのがわが家の購入した中古品の薪割り機です。
機械を使い丸太を割っていくので簡単ですし、大きな丸太でもきちんと割ってくれたので、あると便利でした。
斧や薪割り機で割った薪は台に山積みにして放置し、乾燥させていきます。切り立ての木の中にはまだ水分がたくさん含まれているので半年ほど放置し、よく乾燥させる作業が必要です。
薪の乾燥に半年ほどかかることも手作りすることで初めて知りました。4・5ヶ月経ったら並んでいる薪から何本か取り、薪同士をたたいて音を聞く確認作業を、子供と一緒にしました。カンカンと高い音が鳴ると水分がぬけたことになるので、十分な乾燥を確認したら薪の完成です。
薪作りは丸太を切って割る力作業と、乾燥するまでの時間がかかるのでとても大変です。しかし、手作りすることによりキャンプで使用した際に、いつもより大切に使おうと意識が変わりました。
今回20本ほどのケヤキの木を使った薪作りで完成した薪は、年に5回キャンプに行くわが家で10年分ほど出来上がりました。完成した薪は庭の風通しが良い場所に積んで保管しています。
完成した薪を持ってさっそくキャンプに行きましょう。
キャンプ用の薪作り作業に子供も参加
チェーンソーで木を短く切った後、次は斧で丸太を半分に割っていきます。丸太の台のうえに割る木を置き、頭の上から斧を思い切り振り下ろすことで薪を割っていきます。
ポイントとしては丸太の角に斧の刃をあてて、何度も斧を叩き付けていくとだんだん切り込みが入って割れてきます。
何度か割っているとコツがつかめてきます。夫が主に作業していましたが、「僕もやってみたい」と見学していた息子が手伝いに入りました。
息子は斧(おの)に手を添えるだけで、夫と一緒に小さな薪を割ることに。夫が後ろから補助し、頭の上から斧を振り下ろしました。小さな丸太に斧が入り、とても嬉しそうな様子でした。
4歳の息子は薪割りの体験が楽しかったようで「キャンプで使うのが楽しみだね」と言っていました。他にも割った後の小さな木を拾う手伝いもしてくれ、「この木が薪になるんだね」と楽しみなようでした。
薪作り初心者がキャンプ用薪にするおすすめ木材はコレ!
薪割り初心者におすすめの木材は、「針葉樹(しんようじゅ)」という種類のスギやヒノキや松などの木です。
まず薪に使われている木材は「針葉樹」と「広葉樹」の2種類あります。わかりやすくまとめてみたので、どちらの種類の木で薪を作りたいか決める際に参考にしてみてください。
針葉樹 | 広葉樹 | |
重さ | 軽い | 重い |
硬さ | 柔らかい | かたい |
木 | すぎ、ひのき、まつ | けやき、さくら、もみじ |
燃え方 | 一気に燃える | 長い間燃えている |
針葉樹は燃えやすく、一気に燃えてしまうので火が消えるのも早いですが、広葉樹に比べるとやわらかいので、初心者でも薪割がしやすいですよ。わが家は今回広葉樹のけやきの木を薪作りで使用しましたが、焚き火の際には火が長持ちするのでキャンプにはおすすめです。
わが家のキャンプでは2種類とも使っています。
キャンプで焚き火をするとき、最初に火がつきやすい針葉樹、燃えてきたら広葉樹の薪を入れて火を長持ちさせます。2種類の薪を使うことで効率よく焚き火ができますよ。
【薪作り初心者】キャンプ用薪をつくるために必要な道具
薪割り初心者であれば沢山の道具を揃える必要はありません。チェーンソーと斧または薪割り機の2つさえあれば薪は作れます。できることなら費用をおさえて薪作りをしたいという気持ちもありますよね。
チェーンソーや薪割り機などの道具は普段中々使わず値段も高く感じますが、手作りの薪を作りたい方には必要な道具になります。
購入せず薪を作りたいという方は周辺のホームセンターで電動工具レンタルしている場合もあるので、店舗に聞いて利用してみるのも良いと思います。
わが家の場合は父からチェーンソーを借り、斧や薪割り機は今後も使うと思い購入しました。
しかし家のコンセントにつないで薪割り機を使用するとブレーカーが落ちてしまい使えなかったので、会社に持っていき薪割り機を使うことに。
わが家の薪作りの道具にかかった金額は、
- 斧:5,000円
- 薪割り機(電動油圧式):20,000円
- 木材:0円
- 合計 25,000円
斧は通販で買い、薪割り機は中古ショップで見つけ、送料がかからないよう県外に引き取りに行きました。
まとめ
道具や時間や体力が必要な薪作りですが、完成すると達成感と特別感があります。普段ホームセンターなどで買う薪がどのようにして作られているかも分かり、作業を通して薪作りの大変さも実感しました。
薪作り初心者が薪を自作するときの手順はこの3つになります。
- 木材を調達する
- 木を短く切断して丸太を作る
- 丸太を斧で割り細かくし、並べて乾燥していく
わが家は薪を自作したことでキャンプでの焚き火がさらに楽しく感じ、オリジナルの薪を大切に使おうという意識に変わりました。わが家の体験談があなたの薪作りの参考になれば幸いです。